上尾丸山公園が自然共生サイトに認定
計画名:上尾丸山公園ネイチャーポジティブ活動実施計画
サイト名:上尾丸山公園
サイト区域:21.5ヘクタール
自然共生サイトは、国立公園などの保護区域以外の「民間の取り組み等によって生物多様性の保全が図られている区域」として新法「地域生物多様性増進法」に基づき認定される実施計画の対象区域となります。2030年までに陸と海のそれぞれで国土の30%以上を健全な生態系として効果的に保全する、30by30(サーティ・バイ・サーティ)の達成に向けて、環境省、農林水産省、国土交通省に認定されるもので、国際データベースにも登録されます。
埼玉県内の都市公園としては第1号の認定となります。
上尾丸山公園では、令和元年度に大池で行った「かいぼり」を契機に、市民協働により地域本来の自然再生に取り組んでいます。継続的に自然再生活動に携わる市民ボランティアチームの「上尾水辺守(あげおみずべもり)」や市民協働イベント「みんなで水辺守」の参加者(当日ボランティア)の皆さんと一緒に力を合わせて、外来種の駆除や多様な生物の生育・生息地となる湿地の再生に取り組んでいます。これらの活動と生物多様性が豊かになった自然環境が評価されました。
今後も、地域のネイチャーポジティブの実現と持続可能な社会形成を目指して、市民協働による取り組みを推進していきます。
継続的に地域本来の自然再生に携わる市民ボランティア「上尾水辺守」の皆さん
市民協働イベント「みんなで水辺守」での外来種駆除や湿地保全・再生活動の様子
湿地の火入れ(左)、侵略的外来種キショウブの除去作業(右)
浅場の外来植物の除去、植生管理の作業(左)、かいぼりしてから毎年行っている池干し(右)
希少種のミズアオイが埋土種子より再生(左)、浅場や湿地で確認されるようになった希少種のニホンアカガエル
令和7年に急増したチョウトンボ(左)、かいぼり後に大池で子育てを始めたカイツブリ(右)